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NHK「ためしてガッテン!」で掛川市の深蒸し茶が紹介されました。(2011/1/12)
2011年1月11日NHK「ためしてガッテン!」で掛川市の深蒸し茶が紹介されました。
その内容をご紹介します。
【お茶飲んでお得に長寿!】
健康とお茶の関係に目をつけた、健康とお茶の関係に目をつけた、鮫島庸一(さめしま よういち)先生(2013年3月当時掛川市立総合病院副院長)によると、掛川市は静岡県の平均と比べて、心疾患で亡くなる方が15パーセントほど、脳血管疾患で亡くなる方が30パーセント近く低いそうです。
治療が長期化するこれらの生活習慣病が少ないということは、医療費がかからないということともいえます。
鮫島先生が注目したのは、「長寿獲得コスト」という概念。「長寿を得るためにかかる費用を比べるための指数」で、一人当たりの年間老人医療費を、男女の平均寿命を足した数字で割ることで求められます。病気にかからず、健康で長生きしているお年寄りが多いほど長寿獲得コストは低くなります。
掛川市の長寿獲得コストは、全国平均を1とした場合、0.75と圧倒的に低いことがわかりました。
仮に、日本全体の長寿獲得コストが、掛川市程度まで下がると3兆円もの国家予算が削減できる計算になります。その掛川の健康長寿を支えているものが、日本人におなじみのお茶であるとのことです。
【掛川茶の秘密】
掛川で一般に飲まれているのは「深蒸し」と呼ばれる製法で作られたお茶です。色が濃く、細かい浮遊物がたくさん含まれているのが特徴です。
この浮遊物を分析してもらったところ、普通のお茶にはほとんど含まれない成分が見つかりました。βカロテンには抗酸化作用、ビタミンEには血行促進作用や免疫機能改善効果、クロロフィルには腸内環境を整える働きがあると言われています。
なぜ掛川のお茶にはこのような成分が含まれているのでしょうか。
1950年代、掛川のお茶畑は、なだらかな丘にあり、日差しをたっぷりと浴びるため、カテキンを多く含むのですが、このカテキンにより、渋いお茶になってしまうことが悩みの種でした。
この渋みを和らげ、飲みやすくするために、長く蒸す「深蒸し」と呼ばれる製法があみ出されていきました。
長時間蒸すことで茶葉の組織がぼろぼろになり、様々な成分が出やすくなります。渋み成分であるカテキンと、細胞のかけらがくっつきあうことで、渋みを感じにくく、飲みやすいお茶となり、現在では深蒸し茶が全国的にも広く浸透しています。