大正10 年、佐々木平吉が当地(掛川市上内田)で茶を作り始めて以来、法人化以降も実に多くの方々に支えられながら今日までお茶一筋に励んでまいりました。
静岡県は温暖な気候に加え適度な降雨量や昼夜の寒暖差に恵まれた、日本の中で最もお茶の生産に適した風土であったことを地の利に、良質茶生産に対する生産農家全員の熱意と努力が最大の原動力となって一歩また一歩と「茶の製造元かねじょう」の歴史を積み重ねることができました。
第二次大戦後の焼け野原の中、売り先を失ってしまった失意の中で父・禎治は「必ず日本一のお茶屋になる」を理念に販社の佐々木製茶を立ち上げ、以来「かねじょう」は茶園・茶もみ工場、そして仕上げ加工と問屋業が一貫した、他には類を見ない生販一体のグループ会社へと変遷したのでありました。その後は、有難いことに全国各地の有名茶店様からたくさんのお取引きを頂くようになり、また出入りの納入業者様の強い絆とご支援を受けて幾多の山谷を越えながらも高級茶のかねじょうとして地位を築くことが出来たと感じております。まさに天の利と人の利を戴いたわけであります。